2014年12月19日金曜日

広島へ


広島ってお好み焼きや生ガキとか、有名なのはその辺ぐらいで、あまり観光するっていうスポットじゃないかもしれないのだけど、毎年、大学時代の友人たちと旅行に行くようになってから20年以上、そろそろネタも尽きてきた感じで、この場所がチョイスされた感じで行ってきた。しかし、まずは最初の日は山口の岩国空港へ。錦帯橋を観光。

そして一緒に友人たちと行動して宮島~厳島神社へ。
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そんでもって広島の市街は結構発展している。町並みは割とすっきりしていて都会的な街で、規模としては名古屋よりは下かなーっていうぐらいの発展度合い。あとの特徴は街の人たちがとてもエネルギッシュなことで、まっすぐな気の強さを持った感じの人が多い印象だった。例えばヤクザっぽい人であったとしても、あんまり屈折した感じはしない。
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二日目は単独行動で帰るときに各自空港に集まる、という感じだったので、いつも遠出するときにはチョイスするロードスターを今回も借りることにした。いつものNC2。とってもかっこいい。このクルマ大好きだよ。

結論からいうと、旅としてはとっても楽しいものだった。
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広島市街から東進。最初、まず鎮守府で有名な、あの呉に寄ったのだけどね、ここには、僕は知らなかったのだけど、大和ミュージアムっていうのがあって、1/10の戦艦大和の模型があって(結構でかい!)、あと本物の零戦62型が展示してある。

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62? 62型ってレアじゃない?戦闘機というより攻撃機(爆装機)らしい。靖国神社の遊就館には52型があって、これは割とメジャーだけど、この62型って小学生の時とか零戦のプラモを作りまくってた自分でも「62型??」って感じだったぐらい。


で、大和なんだけど、結局、そこには大和が造られるようになったいきさつとかが詳しく資料が展示してある、まあ要するに、大戦前に軍縮条約があって、そこで日本の軍艦は数を減らさなきゃいけなくなって、量より質を目指した結果、ものすごい超弩級かつハイテク艦である大和が誕生したのだけど、結局、あまり活躍することもなく沈められてしまった(しかも火薬庫が爆発したせいで船体は海の底では割れてしまっている状態)けれども、大和を造るための様々な技術、加工技術のみならず生産工程技術、みたいなものが、戦後の高度成長の礎になった、みたいな話が綴られているのだよね。

こういうのを見ると、日本人っていうのは本当にすげーな、と思ってしまうわけなのだけど、一方で、今も日本人が放つオーラというか、礼儀正しさ、とか優秀さ、規律を守る、とかは社会としてはプラス評価な部分も、どうも軍隊っぽい臭いにも感じるのは、明治以来のこういう歴史のせいなんだよなーなんてことも、思ってしまう。
また歴史書に出てくる、経営層がダメでも現場が優秀で、色々なんとかしちゃうというアレなんだけど、結局偉い人があんまり責任を取らないという、あの伝統。原発が爆発しても、東京電力の社員にはちゃんと年金がでちゃうあの体質も、そこは改善されてない感じだよね。

 高度成長期を実現したのは、大戦時までに培った、実際に船を造る能力、ロジスティックス、工場生産技術、高度な計算や工程管理をできる人材を確保できたことが勝因で、それこそが日本を経済大国に押し上げた本物の力であって、個人的には残念なことに、日本においては、その能力が戦争によって培われた部分がれっきとして存在している現実があることなのだよね。(だから、小学校からずっと続いた教育も、どことなく、そういうノリなんだろうと思う。)
 まるで日本民族というのがひとつの生き物であるかのごとく、一部の命を犠牲にして、それによって進歩を勝ち取っているような、そんな歴史の残酷な部分も感じてしまった。


 さて、呉を後に。折しもその日は日本全国的に雪の日で、ニュースを見るとあっちの地域では停電しただの、こっちの地域では電車が動かないだの、そんな一日だったみたいなのだけど、ここは瀬戸内海地域。中国地方と四国地方に挟まれて、両方の地域の山並みに攪拌された雲が青空に映えていて、山に残っている紅葉と相まって、てとても美しかったよ。
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天気はとても強い日差しの晴れ。但し、時折雪が溶けたような冷たい雨が霧雨のように降ってくる感じ。そんな天気の田舎道を寒いのにジャンパーを着込んでフルオープンでスポーツカーで流していくっていうのは、なかなかのぜいたくだと思うんだよ。
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 そんな185号線を走っていると、地元の生牡蠣直売所があって、きれいな海もあいまって、とってもおいしそうだったのだけど、1日目にお好み焼きと牡蠣料理とをいっぱい食べたのと、ノロウィルスが怖くて結局手つかずだった。
今思えば、惜しいことしたかななんて思ってしまった。

 また機会があったら行ってみたいな。