2012年3月25日日曜日

Googleにdisられたら、どうしよう( ゚д゚ )

グーグルに差し止め仮処分 検索表示で中傷被害(日経)

大手検索サイト「グーグル」で自分の名前を入力すると、犯罪を連想させる単語が連動して自動表示されるとして、男性がプライバシー侵害などを理由に米グーグルに表示差し止めを求めた仮処分申請で、東京地裁(作田寛之裁判官)は25日までに、差し止めを命じる決定をした。グーグル側は差し止めに応じておらず、現在も表示される状態が続いている。

(中略)

男性は数年前から、突然会社を解雇されたり内定を取り消されたりし、その理由を調べる過程で中傷が広がっていることに気付いた。グーグル側 に表示停止を求めたが応じられなかったため、昨年10月に仮処分を申し立てた。東京地裁は今月19日付で男性側の主張を認める決定をした。


以前、グーグル八分という言葉があって、グーグルが気に入らないサイトを、自分の検索結果から除外するという話は聞いたことがあるのだけれど、 今回は、関連キーワードあたりが問題になってるらしい。

他にも、例えば政治家の名前を入れると、「売国」とか「在日」とかのキーワードが連動で出てくるようなのだけど、実際には、まったくそんなことに関係無かったりする場合もある。

おそらく基本的には、SEO対策というか、ネット上にそういう話がいっぱい転がっているとか、誰もがいっぱいそのキーワードを使って検索をかけた情報を統計的に解析して、「あなたの知りたいことは、こういうことじゃないですか?」 ということをはじき出す、というのが基本のシステムなんだろうけども。

今回のニュースを読むと、この仕組みを利用して、誰かを貶(おとし)めることが可能、かつ、その削除要求をしても応じないグーグル側の姿勢、というものがわかる。

自分の名前は割とユニークな方なのだけど、仮に同姓同名の人が社会的によくないことをした結果、その人のせいで就職とか、仕事に不利になってくるおそれがある、っていうのは、結構恐ろしいと思った。

何せ、グーグルの検索結果表示アルゴリズム(これは次々に変わるらしい)さえある程度わかれば、就活中の学生とかの妨害のみならず、採用する側の会社も、「ブラック」などの関連キーワードを付けられて、「この会社大丈夫かな」と検索している学生の心証の方をもコントロールできるわけなのだから。

そうでなくても、スマホ(アンドロイド)、Gmail、カレンダーなどで個人情報を集めまくっているから、後数年もすると、気に入らない人間を本当に抹殺できるぐらいのパワーを持ち得る存在になるかもしれないね。

今でも裁判所の言うことすら、そんなに簡単には聞かないグーグル様である。中国政府とはガチでぶつかっていたぐらいだから、日本政府ぐらいは別になんとも思っていないぐらいの勢いかもしれない。

もっとも、それはGoogleに限ったことではなくて、Appleだって、携帯キャリアだって、個人情報を抱える側面があったりする。何月何日誰に電話した、誰それにどういうメールをした、等々。これからお金の決済とかもスマホとかで頻繁に行われるようになるだろうから、考えてみれば、結構おそろしい。

ま、Don't be evil が、会社のスローガンだそうだから、グーグル様は、そんな悪いようにはしないよね?
きっと。


グーグルの理念

#ちょっと文のおかしいところ、直しました。